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THE LYDIAN CHROMATIC CONCEPT
OF TONAL ORGANIZATION


VOL.6

皆さんはメルカトル図法とか円筒図法などを覚えているでしょうか。

中学の時に買ったはずの地図帳に載っていたアレです。

ご存じのように地球は丸い球であります。

これを2次元であるところの平面にしたものがメルカトル図法や円筒図法で書かれた世界地図というわけです。

航海図として用いられるメルカトル図法は緯度と経緯が正しく書かれていますので2つの地点の最短コースを知るのには最適な図法です。

ところが面積は正しくない。

北の方にあるグリーンランドはとんでもなくでっかく書かれています。

丸い地球を平たくするのですからこういったようなしわ寄せが何処かで生じてしまいます。

音楽を音以外のもので理解しようとする行為は、丸い地球を平面にしようとするのと非常に似ています。

音という振動として存在する現象をなんとか文字にするわけですからときとして3次元を2次元にするよりも妙なことになりがちです。

さらに「どんな条件でも完璧な世界地図」つまり緯度も経緯も面積も距離も高さもさらには人口密度にいたるまですべてにおいて「正しい」世界地図が存在しえないのと同じように、完璧な音楽理論も残念ながら存在しないのです。

なーんだ。地球は丸いしさ。ムリは体によくないっす。だがしかし。ここに2つの逃げ道があるのでした。

その1。

1枚に1種類の世界地図しか載せられないというルールはない。

この際、3種類ぐらい一枚に詰め込めば何でも正しく計れる世界地図ができるかも。

その2。

船乗は、グリーンランドの正しい大きさとか、そこの土地の人口密度など気にしない。

つまり、つかう人の必要な情報だけ正しければ、グリーンランドが異常にデカかろうと、南極大陸がヒモみたいになっていようとカンケーない。


前回の最後に出てきた、LCCOTOにおける3つの音楽地図を思い出してください。

1)縦方向 その時に鳴っている複数の音がつくり出すトーナルグラビティーフィールド

(つまりハーモニーによるトーナルグラビティーフィールド)

2)横方向 おもにメロディーがつくり出すトーナルグラビティーフィールド

3)全体  その曲自体がつくり出すトーナルグラビティーフィールド

これだけそろえばなんとかなる。

逆に言えば、これだけ知っていればもう十分。

さらに、この3つをどういうバランスで持つかどうかは、音楽家それぞれの好みです。

ある人は縦の地図を大事にするし、ある人は全体の地図だけで世界を飛び回っています。

悪評高いかの「リディアン・クロマティック・コンセプト」の本には、

縦の地図重視 − コ−ルマン・ホーキンス

横の地図重視 − レスター・ヤング

全体の地図重視 − オーネット・コールマン

という例がのっています。

そこではオーネットさん、ロケットに乗ってコード進行のかなり上空をぶっ飛ばしてます。すごいですねやはり。

そういうイメージでオーネットの音楽を聞くと、いままで彼の音楽が苦手だった人でもすこしは聞きやすくなるのではないでしょうか。

実際、私がこの「全体の地図」の読み方を学んだ後に聞いたオーネットの音楽は、「さらば地球よ、また会おう」という分かりやすいテーマの後、はてしない大宇宙をかっ飛ばすオーネットの姿が目に浮かぶようでした。

この3種類の地図を手に入れることで、自分の居場所が何処であるかがわかる、すなわちハーモニーがどう鳴っていて、自分の演奏している、あるいは聞いているフレーズが何処に位置するのかがわかる。

さらに、これから何処へいって、何をするかということまで把握しながら音楽を作って行けるのです。

「今日はぶっ飛ばしたいゼ」というあなた。

ロケットの作り方、宇宙の地図をセットでいかがでしょうか。

連絡お待ちしております。

 

問い合わせ/藤原大輔 Email fwiz4844@nifty.com


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